官公庁セミナーならではの「高い要求水準」
今回サポートさせていただいたのは、金融庁様が主催するハイブリッド形式のシンポジウムです。
国の公的機関が主催するセミナーにおいて、主催者様が最も懸念されるのは「配信トラブルによる進行の停止」です。
一民間企業のウェビナーであれば「少々お待ちください」で済む数分間のブラックアウトも、官公庁の公式行事においては、行政の信頼性に関わる重大なインシデントになり得ます。
また、当日は「会場にいる登壇者」と「リモート(Zoom)から参加する登壇者」が混在し、それらを数千人のオンライン視聴者へ向けて滑らかにスイッチングし続ける必要がありました。
主催者様からは、
①絶対に音声・映像を途切れさせない安定性
②分刻みで進行するタイムスケジュールの厳守
③登壇者が「話すこと」だけに集中できる環境づくり
という、非常に高いレベルでのオペレーションが求められました。
Seminar Note(東京セミナースタジオ)が実施したアプローチ
私たちは単なる「機材のオペレーター」としてではなく、主催者様の心理的負荷を取り除く「安心の設計者」として、以下の対策を講じました。
1. ネットワークと機材の「完全二重化(リダンダンシー)」
万が一、本線のインターネット回線が落ちた場合でも、0.5秒以内に自動でバックアップ回線に切り替わるシステムを構築。
配信エンコーダー(映像をネットに送る機械)も2台同時に走らせ、片方が物理的に故障しても放送が止まらない「完全冗長化」の体制で臨みました。
2. リモート登壇者との「徹底的な事前接続テスト」
ハイブリッド開催で最も事故が起きやすいのは「遠隔地にいるゲストが繋がった瞬間」です。
本番の数日前、および当日の朝に、全リモート登壇者の方々と個別に接続テストを実施。マイクのゲイン(音量)調整や、逆光対策の照明のアドバイスまで細かく実施し、全員の「映像クオリティの均一化」を図りました。
3. 現場スタッフとクライアントを繋ぐ「進行の解像度」
台本に記載された「Q&Aセッション開始」という一行に対し、現場では15個のチェックアクションが存在します。
私たちは台本の行間を埋める「テクニカル進行表」を独自に作成。金融庁の担当者様と「この合図が出たら、Zoomの画面に切り替わります」という共通言語を本番前に完全に一致させました。
タイムキーピング誤差「0秒」での終演
当日は、現地・リモート含めて大きな機材トラブルは一切なく、予定時刻ぴったりにすべてのプログラムが終了。
オンライン視聴者側のアンケートでも「音声が非常にクリアで聞き取りやすかった」「スライドと登壇者の顔の切り替えがスムーズで、テレビ番組を見ているようだった」と高い評価をいただきました。
担当者様からは、「これまでは自分たちで機材をいじりながらハラハラして運営していたが、今回は中身の議論に100%集中できた。プロに預ける意味が分かった」という、私たちにとって最高のお言葉をいただくことができました。